アキシコンレンズは、ビームシェーピングやレーザー用途に広く利用されています。特に、非回折ベッセルビームを生成する能力は、様々な分野で有用です。例えば、

• マイクロマシニング：非回折ベッセルビームは、高いエネルギー密度と均質な強度分布を持つため、材料加工や切断に適しています。
• 粒子操作：非回折ベッセルビームは、レーザーを用いて引力や斥力を引き起こしてマイクロ粒子や細胞を操作する光ピンセットにも有益です。アキシコンレンズによって作られたリングは、斥力的な壁として働き、リング状ビーム内の暗いエリア内にある粒子を捕捉します。
• イメージング：非回折ベッセルビームは、高い深度分解能と高い輝度を持つため、光学顕微鏡や光コヒーレンス断層法などのイメージング技術に応用できます。

以上のように、アキシコンレンズは、非回折ベッセルビームを生成することで、様々な光学応用に貢献しています。アキシコンレンズは、円錐形状のプリズムであるため、製造が難しいとされてきましたが、近年では高精度な加工技術や非球面レンズの開発により、小型で高品質なアキシコンレンズが提供されています。