ボールレンズの用途
ボールレンズの主な用途には以下のようなものがあります。
- 光ファイバーへの集光やカップリング
- 光ファイバーからの出射光のコリメート
- 内視鏡やバーコードスキャニングなどの映像用途
- センサーや自動車などのセンシング用途
- 非球面レンズ製造用のガラスプリフォーム
ボールレンズの加工スペック
真球度
真球度とは、球の形がどれだけ完璧な球に近いかを表す指標です。球の表面の形状をさまざまな角度で測定し、それぞれの断面における最小外接円から球の表面までの最大距離を求めます。この最大距離が小さいほど、真球度は高いことを意味します。
直径不同
直径不同とは、球の最大直径と最小直径の差を指します。最大直径と最小直径は、球の表面に接する平行な2つの平面の距離です。直径不同が小さいほど、球は形が整っており、サイズが均一であることを意味します。
ロット内相互誤差
ロット内相互誤差とは、同じ条件で製造された一定数量のボールの中で、最も大きな平均直径と最も小さな平均直径との差を指します。つまり、ボールのサイズのばらつきを示す指標です。その差が小さいほど、ボールは均等な大きさで作られています。
夏目光学のボールレンズ
弊社唯一の月産数百万個クラス対応の量産ラインを保有し、極めて高い真球度や直径不同をはじめとした形状精度と、クリーンルーム対応の洗浄品質とを両立した、安定した品質をご提供します。
ボールレンズ | 半球レンズ | |
サイズ | φ0.5mm 以上 | |
材質 | 光学ガラス、低融点ガラス、合成石英、Si | |
直径公差 | ±0.0015 – ±0.003mm | |
直径不同 | 1μm以下 | |
外観精度(S/D) | ISO10110-7/MIL-0-13830に対応可能 | |
T寸法 | — | ±0.05 – ±0.01mm |
アプリケーション | 光通信モジュール用 非球面レンズ製造用のプリフォームレンズ センサー用 車載用 深紫外(DUV)LED集光用 | |
その他 | クリーンルーム(クラス1,000環境下)での洗浄および梱包対応可能。 φ1.5mm以上からARコート対応可能。 |