球面レンズが複数並んだフライアイレンズを用いる均質化光学系は
XY2方向に均質化が行われ、結果として均一な面を作ることができます。
球面レンズの集合ではなく、シリンドリカル(円筒)レンズの集合だった場合
XYどちらかの均質化が発生します 均質なライン光学系を作る際に用いられます。
今回はシリンドリカルアレイレンズを用いた均質なラインビームを作ります。
① 光源の設定
λ:1070nm、ファイバーコア径:Φ200um、NA0.1のマルチモードファイバ光源に
f100mmのコリメータレンズが付いている光源を想定します。
ファイバーから出る光の角度vs強度分布はガウシアン分布とし、
コリメートされた光束の空間分布もガウシアンになります。
コリメートビーム径はΦ20mm(1/e^2)になります。
②シリンドリカルレンズを用いて(均質ではない)ラインビームに
シリンドリカルレンズを追加してY方向で集光させます。
円形のガウシアン分布を潰しただけなので、中央の強い分布はそのままです。
③シリンドリカルアレイで均質化
フライアイレンズの原理と同様に
均質化のプロセスが通用します。
不均一な分布を
均等に短冊状に分割して
短冊の幅を任意の幅に変えて、
一箇所に集めることで
分布を均一化させます。
ラインビームのX軸が20mmとなるようデザインします。
うまく均質ラインビームができました。
いかがでしたか?
ご希望の仕様・価格をご提示いただければ、最適な光学系を提案いたします。
光のお悩みがございましたら、是非ともご相談ください。