JIS B 0090とは、光学素子や光学システムの製図手法を規定した日本産業規格です。この規格は、ISO 10110という国際規格を基に作られており、一部の部編成はISO 10110と同等です。
光学素子や光学システムの設計上や機能上の要求事項を製図に表記する方法が示されており、例えば、材料欠陥、表面形状公差、偏心公差、表面欠陥許容値、表面処理やコーティングなどについての指示方法があります。
JIS B 0090は以下の部編成からなります。
– 第1部:通則
– 第2部:材料欠陥−応力複屈折
– 第3部:材料欠陥−泡及び異物
– 第4部:材料欠陥−不均一性及び脈理
– 第5部:表面形状公差
– 第6部:偏心公差
– 第7部:表面欠陥許容値
– 第8部:面の肌
– 第9部:表面処理及びコーティング
– 第10部:光学素子及び接合部品のデータ表示表
– 第11部:公差表示のないデータ
– 第12部:非球面
– 第14部:波面形状公差
– 第17部:レーザ放射による損傷しきい値
このうち第2~9,12,14,17 部はISO 10110と同等ですが,第1,10,11 部は日本固有のものです。