屈折率は、光が物質中を進むときにどれだけ速度が変わるかを表す量です。
物質中を進む光は、真空中を進む光よりも速度が遅くなります。このとき、光が物質中を進む際にどの程度速度が遅くなるかを表すのが屈折率です。
ある物質中で進む光の速度をV、真空中で進む光の速度をcとした場合、その物質の屈折率nは、以下のように定義されます。
n = c / V
屈折率は、物質の種類によって異なります。例えば、水の屈折率は1.33、ガラスの屈折率は1.5程度です。
屈折率が異なると、光が物質境界面で反射や屈折を起こすため、レンズやプリズムなどの光学機器に重要な役割を果たします。
また、屈折率は使用する波長によっても変化します。この現象は色収差と呼ばれ、レンズの設計においても重要な要素となります。