光の吸収とは、物質に入射した光のエネルギーが物質側に取り込まれ、光としては失われる現象です。取り込まれたエネルギーは熱などの別の形に変わります。
吸収が起こるしくみ
物質を構成する分子や原子は、飛び飛びのエネルギー準位しか取ることができません。光子のエネルギーがその準位の差と一致したときに光は吸収され、一致しない波長の光は吸収されずに通り抜けます。物質ごとに吸収される波長が決まっているのはこのためです。吸収された光は、物質内部で熱エネルギーや蛍光などの形で放出されます。
吸収の程度を決めるもの
吸収の程度は、光の波長、物質の種類、その物質の濃度、そして光が物質中を通過する距離(光路長)によって決まります。溶液の場合、この関係はランベルト・ベールの法則として整理されており、吸光度は濃度と光路長に比例します。なお吸光度は光がどれだけ減ったかの割合なので、当てる光の強さそのものには依存しません。
なお、物質に入った光は吸収・反射・透過に分かれ、その合計は常に一定になります。この関係については透過率で扱っています。





