MIL-PRF-13830Bとは、米国軍用規格の一つで、光学部品の表面品質を評価するための基準です。表面品質とは、光学部品の表面にあるキズやブツなどの欠陥の程度を指します。表面品質が高いほど、光学部品は反射や散乱などの光損失を減らし、性能を向上させることができます。
MIL-PRF-13830Bでは、キズとブツにそれぞれ数字を割り当てて表面品質を示します。
キズは10から80までの5段階で評価され、数字が大きいほどキズが明るく目立ちます。
これらの値は恣意的なものであり、実際にキズの長さや幅を測定したものではありません。キズ番号が大きくなるほど、キズ見本(校正済み基準)の明るさが高くなります。
ブツは欠けや穴の最大直径を0.01mm単位で表したものです。20番は0.2mm以下、40番は0.4mm以下いうようになります。
例えば、20-40という表記の場合、キズが20レベルでブツが0.04インチ以下であることを意味します。
MIL-PRF-13830B以外にも、ISO 10110-7やANSI/OEOSC OP1.002などの国際規格や業界規格も存在します。これらの規格では、表面品質を物理的サイズや発生頻度などで定量的に示す方法が採用されています。各規格にはそれぞれ特徴や適用範囲がありますので、光学設計や製造において適切な規格を選択することが重要です。