ニュートンリングとは、光の干渉現象の一種で、接触した二つの透明な物体の間にできる隙間に光を当てると、同心円状の明暗の模様が見えるものです。
この模様は、隙間の両面で反射された光波が互いに重なって強めあったり弱めあったりすることによって生じます。
ニュートンリングは17世紀にロバート・フックが発見し、アイザック・ニュートンが詳しく研究したことからこの名前が付けられました。
ニュートンリングを観察するには、平面ガラスの上に大きな曲率半径を持つ平凸レンズを置き、上から単色光や白色光を当てます。すると、レンズとガラスとの接触点を中心として、虹色や単色の同心円状のリングが現れます。これらのリングは反射光だけでなく透過光でも見ることができます。リングの位置や大きさは、隙間の幅や光源の波長やレンズの曲率半径などによって決まります。
これを応用することで、レンズやミラーなどの表面形状や平坦度を測定や、薄膜や液晶などの厚さや屈折率を測定する用途にも使われています。