当社は、経済産業省 中小企業庁が選定する「はばたく中小企業・小規模事業者300社」(海外展開部門)に選定されました。
高精度光学レンズやX線ミラーなどの開発・製造を通じ、半導体・放射光・宇宙関連といった先端科学技術分野における高難度な光学技術要求へ対応してきた点、また国内外の研究機関・装置メーカーへの供給実績などを評価いただいたものです。
「はばたく中小企業・小規模事業者300社」について
「はばたく中小企業・小規模事業者300社」は、中小企業庁が、革新的な製品・サービスの開発、地域経済への貢献、海外展開など、優れた取り組みを行う中小企業・小規模事業者を選定・発信する制度です。
当社は今回、「海外展開」分野での選定となりました。シングルナノメートルレベルの加工・計測技術を強みに、半導体製造装置、放射光施設、宇宙関連分野など、世界最先端領域における光学技術要求へ対応してきた点を評価いただいています。
精密光学の技術課題は世界共通
半導体製造、医療機器、宇宙開発、放射光分析など、精密光学が求められる分野の技術課題は世界共通です。研究成果や製造プロセスに直結する領域では、「どの国の企業か」よりも、「要求に応えられるか」が重視されます。
当社は創業以来、高精度加工・超精密研磨技術を軸に、難易度の高い光学技術要求へ対応してまいりました。海外展開そのものを目的とするのではなく、世界共通の技術課題に向き合い続けた結果、国内外の研究機関や装置メーカーとの接点が広がり、現在の海外売上比率は15%超に達しています。
高精度加工技術で先端研究・産業を支える
当社では、シングルナノメートルレベルの加工・計測技術を活用し、高精度光学レンズや光学ミラーの開発・製造を行っています。
放射光分野では、東京大学との共同研究を通じ、世界初となるX線用光学素子の開発に成功しました。現在では、その技術をもとに開発した高精度X線ミラーが、SPring-8およびNanoTerasu(ナノテラス)に採用されているほか、海外の放射光施設でも利用が進んでいます。
また、2024年に打ち上げられたNASAの太陽フレアX線観測ロケット「FOXSI-4」にも当社技術が採用され、宇宙空間での観測に貢献しました。
半導体分野では、2010年よりエキシマレーザー露光装置用レンズの量産対応を開始し、回路の微細化を支える高精度レンズをグローバルサプライチェーンへ供給しています。
研究開発から安定供給フェーズへ
X線ミラーの開発は、東京大学との長年にわたる共同研究の成果です。X線は一般的な光学レンズでは制御が難しく、専用の光学素子が必要となります。
当社は、精密加工技術と電鋳転写技術を組み合わせた独自の製造プロセスを確立し、研究用途にとどまらず、安定供給を見据えた製造体制の構築を進めてきました。
近年では、高精度光学素子への需要拡大に対応するため、継続的な設備投資に加え、製造自動化や技能継承の仕組み化にも取り組んでいます。
今後について
当社は今後も、国や産業の枠組みを超えて存在する精密光学の技術課題に向き合いながら、研究開発と産業実装の両面を支える製造基盤の強化を進めてまいります。
放射光、半導体、宇宙関連など、次世代技術を支える光学領域において、安定供給の責任を果たせるものづくりに取り組んでまいります。