レンズの面精度とは、レンズの表面が理想的な形状からどれだけずれているかを表す指標です。
面精度は、通常波長λで表されます。これは、レンズの表面にレーザー光を当てて干渉縞(明暗の模様)を見ることで測定します。
干渉縞が少なくてきれいな場合は、レンズの表面が理想的な形状に近いことを意味します。
波長λという単位は、光の波長(色)によって変わります。
赤色光ではλ=632.8nm、緑色光ではλ=546.07nmです。一般に、λ/10以下の面精度を持つレンズは高品質とされます。
レンズの面精度は、その用途や性能によって異なります。例えば、カメラや望遠鏡などで使われる光学レンズでは、像ずれや収差を防ぐために高い面精度が求められます。
一方で、プラスチック製や安価なレンズでは、低い面精度でも許容される場合もあります。