消光比(Extinction Ratio)
消光比とは、偏光した光の強さの比を表す値です。一般的には、偏光子を通した光をさらに別の偏光子(検光子)で検出し、その2つの偏光子の向きを変えた時の光の強さの比を求めます。この比が大きいほど、偏光された光が効率的に取り除かれることを示します。
定義と計算
消光比は、偏光子の光透過率と、その後に設置された偏光解析素子の光透過率の比率で定義されます。例えば、偏光子を通過する光の強度が1で、その後に設置された偏光解析素子を通過する光の強度が0.001であれば、消光比は1000(1 / 0.001)になります。
用途と重要性
消光比は、光学素子の性能を評価する際に重要な指標となります。例えば、
- 偏光板や偏光ビームスプリッターの性能評価
- 液晶ディスプレイ(LCD)や偏光マイクロスコープの開発
など、偏光の制御が不可欠な分野において重要なパラメータの一つです。