高NA対物レンズとは
- 対物レンズの役割
- 開口数(NA)とは
- 高NAレンズの特徴
- 高NAレンズの用途
- まとめ
1. 対物レンズの役割
対物レンズは、顕微鏡や光学機器において、観察対象物から出た光を集め、拡大された像を結ぶ重要な役割を担っています。対物レンズの性能が高いほど、鮮明で高解像度の像が得られます。
2. 開口数(NA)とは
開口数(NA: Numerical Aperture)は、対物レンズが集光できる角度の大きさを表す指標です。NAが大きいほど、より広い角度の光を集められ、解像力が高くなります。
3. 高NAレンズの特徴
高NAレンズとは、NAが0.95以上の高い値を持つ対物レンズのことを指します。高NAレンズは以下の特徴があります。
- 高い解像力と収差補正能力
- 短い作動距離
- 小さな被写界深度
4. 高NAレンズの用途
高NAレンズは、高解像度が要求される分野で活躍しています。
- 半導体製造の欠陥検査
- 生物顕微鏡での細胞観察
- 材料評価や解析
5. まとめ
高NAレンズは、優れた解像力と収差補正能力を持つ高性能な対物レンズです。半導体や生命科学分野などで、微細な観察が必要な場面で重宝されています。一方で、作動距離が短く、被写界深度が浅いというデメリットもあります。用途に合わせて、適切なレンズを選択することが重要です。