干渉計とは、光の干渉を利用して、物体の形や距離などを測定する装置のことです。
光の干渉とは、同じような波長や周期を持つ光が重なり合ったときに起こる現象です。
光は波の性質を持っているので、重なり合ったときに波が強くなったり弱くなったりします。これを明るさや色で見ることができます。
例えば、シャボン玉や水たまりに浮かんだ油に色が付いて見えるのは、光の干渉現象です。
シャボン玉や油は薄い膜になっていて、その表面と裏面から反射した光が重なって干渉しています。
干渉計では、レーザー光などの一つの光源から出た光を二つに分けて、それぞれ別々の道を通らせます。
一つは参照光として固定された鏡に反射させ、もう一つは試料光として測定したい物体に反射させます。そして、それら二つの反射した光を再び重ね合わせて干渉させます。
このとき、参照光と試料光が同じ距離だけ進んでいれば、波がそろって強くなります。しかし、試料光が参照光よりも少し長く進んでしまった場合は、波がずれて弱くなります。
このようにして、参照光と試料光の距離差(位相差)を明るさや色で見ることができます。そして、その位相差から物体の形や距離を計算することができます。