ホログラフィとは、光学的手法を用いて、三次元の物体の情報を記録・再生する技術です。ホログラムは、物体の表面の全ての点からの光が干渉し合って作られる複雑な干渉模様であり、この干渉模様を記録することで、物体の三次元的な形状と色、質感などを再現することができます。
ホログラフィはハンガリーの物理学者デニス・ガボールが発明しました。その後、レーザー技術の発展により、高品質なホログラムの作成が可能になりました。
ホログラフィの原理は、レーザー光を二つに分けて、一方を物体に照射し、もう一方を参照光として感光材料に当てます。物体から反射した光(物体光)と参照光が干渉して、感光材料に干渉縞という模様が記録されます。この干渉縞がホログラムと呼ばれるもので、物体光の色、強さ、位相の情報がすべて含まれています。ホログラムに再び参照光を当てると、元の物体光が再生されて、物体が立体的に見えるようになります。