光には様々な波長の電磁波が含まれており、その波長の範囲をスペクトルと呼びます。スペクトルには可視光線を含む電磁波全体が含まれますが、可視光線のスペクトルを特に「光のスペクトル」と呼びます。
光のスペクトルは、波長が短い方から順に紫、青、緑、黄、橙、赤という順番で並びます。このような並び方をスペクトルの色分布と呼びます。
また、光のスペクトルには、波長が一定の範囲で増加するグラデーション状のスペクトルがある一方で、波長が特定の値でピークを持つスペクトルも存在します。このようなピークを持つスペクトルを線スペクトルと呼び、線スペクトルを持つ光を「線光」と呼びます。
光のスペクトルは、様々な分野で利用されています。例えば、スペクトル分析を行うことで、物質の成分や構造、温度などを知ることができます。また、光のスペクトルは、光ファイバー通信やLEDなどの光デバイスの設計にも必要不可欠な情報となっています。